Friday, May 19, 2017

大阪市水道記念館での思い出と、各地に貰われていったお魚たちのその後

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先日、大阪市の水道についてご紹介しましたので(記事はコチラ)、この機会に、現在非公開になっている大阪市水道局・柴島浄水場の『大阪市水道記念館』をご紹介します。

2012年3月末で閉館になる前に、お友達家族と一緒に「柴島(くにじま)」の桜を見に行った時のものなので、少し古いのですが、水道つながりということで(^o^)

この『水道記念館』 は、当時の橋下大阪市長の方針で閉鎖(現在は一時休館扱い)になったのですが、お魚ファンとしてはとても残念な出来事でした。

残念な理由は大きく2つ。

「記念館の建物が、とても歴史の古い貴重なものである」ということと、「絶滅の恐れのある淡水魚の飼育研究施設や、無料見学施設があった」からです。
 
まずは、記念館の建物をご紹介します。

大阪市水道記念館の建物について

写真引用:ウィキペディア・大阪市水道記念館より

水道記念館の建物は、建築家・宗兵蔵氏によって、1914年(大正3年)に建てられ、現在は国の登録有形文化財に登録されています。

氏の設計した建築物としては、有名どころでいうと、奈良国立博物館や、大阪のメリヤス会館があります。


当ブログでは、以前、北浜の【難波橋(なにわばし)】をご紹介したことがありますが、こちらの橋も宗氏による設計です。

(過去記事:『難波橋(なにわばし)』に鎮座するライオンちゃんが、阿吽(あ・うん)形式の狛犬だったことを知ってビックリ。

この水道博物館は、ウィキペディアによると、「赤煉瓦と御影石による、ネオ・ルネッサンス様式」の建物なんだそうですが、アーチ状の窓や入口がレトロでとっても素敵です。

場所によって違うレンガの積み方を、あちこちチェックしているだけで、楽しすぎて時間を忘れてしまいそうです(変人でしょうか?www)

建物の入り口には、右から読んで『送水喞筒場』という文字が。


これは「送水ポンプ場」と書かれているんだそうです(驚)

「喞筒」 という字は、「ポンプ」と読むそうで、「そくとう」とか「しょくとう」とも読むそうです。

私達は全員、その場ではこの字が読めなくて、中に入ってから係員の人に聞いて初めて読み方を知りました。

ちなみにこちらの施設の、古い建物の保全や修復にはお金がかかると思うのですが、驚くべきことに、「無料」開放だったんです。(隣接する民間駐車場は有料)

淡水魚飼育研究の取り組みについて


こちらの水道記念館の中には、水道の歴史や仕組みを学ぶコーナーや、大阪・淀川のワンドに生きる生き物たちを展示した、淡水魚のミニ水族館がありました。

天然記念物で絶滅危惧種に指定されている「イタセンパラ」や、「アユモドキ」をはじめ、今の淀川の環境では貴重なお魚や貝を見ることができました。

イタセンパラ(画像&データ引用:学研キッズネット「水道記念館」)

現在は、年に1回ほど不定期に、建物が期間限定で開放されているようですが、中の水槽は空っぽでお魚がいないそうで、寂しい限りです。

別棟の淡水魚飼育研究棟も、無料で開放されていました。

淡水魚飼育研究棟

私的に、一番残念なのが、 この飼育研究と繁殖事業の中止です。

当時の橋下知事が、展示施設の廃止だけでなく、淡水魚の飼育研究とイタセンパラの繁殖事業を、「水道局がやることではない」と廃止にしてしまいました。

貴重な淀川のイタセンパラについては、2002年頃から繁殖事業が開始され、最初の50匹からコツコツと800匹まで増やしたところだったんです。

廃止に伴い、お魚たちは主に学校や役所に譲渡されていきましたが、天然記念物の移動は、文化庁長官の許可が必要だと法で定められているのと、他の諸事情により、イタセンパラは今も飼育棟でお世話されているようです。

飼育は続けているけど繁殖はしないので、今生きている個体たちが寿命を迎えた時点で、みんなこの世からいなくなってしまうという悲しい結末が待っています。

建物の外にあるカメ池

昨年の報道では、市内の施設に譲渡されていった他のお魚たちも、管理が行き届かない(もしくは、頑張ってお世話してるけど管理が難しい)ため、次々と死んでいっているそうです。

(参考:毎日新聞「マニア垂ぜん…希少種、譲渡先で受難」

日淡(日本淡水魚)の飼育は、金魚やメダカとはまた違って難しい面があるので、魚に興味のない大人や、幼い子供たちに飼育を任せるのは気の毒かな~と思ったりします。

我が家でも5年ほど前、川遊びで捕まえた魚やエビを持ち帰って、憧れの日淡水槽を立ち上げましたが、夏の温度管理(&それに伴う水質変化の管理)などは特に難しかったです。

水槽というものは、温めるのは簡単なんですが、冷やす(温度上昇を防ぐ)のは、すごく難しいんですよね。(水槽専用クーラーを買える財力のある人は除く)

我が家も結局、タモロコとエビだけは数年間生きてくれましたが、それ以外のお魚を夏場に次々に死なせてしまい、ほろ苦い思い出が残っています。


で、これらの建物&施設の維持管理には、年間8千万円かかっていたんだそうで、これが橋下前知事に「無駄」と判断されてしまったんですね。

今にして思えば、無料ではなく、有料にして事業継続でもよかったんじゃないかと思います。(少なくとも私は、お魚が大好きなので、有料でも子供に見せたいです。)

それほど規模の大きな水族館ではありませんが、小さな子供たちは、皆楽しそうでしたし 、淡水魚だけの水族館は、そんなに数がないので、とても貴重です。

近年、大阪市内では、気軽にお魚を見られる場所が、どんどん減ってきています。

去年には、梅田・阪急三番街の『かわいい水族館』も廃止になって寂しい限りです。

(過去記事:『海遊館』まで行かなくても、無料で沢山のお魚鑑賞ができる、大阪梅田・阪急三番街【かわいい水族館】


以上、現在非公開の大阪水道記念館のご紹介と、行き場をなくしたお魚が人知れずこの世から姿を消しつつある、悔しい現状についての、行政に対する恨み節(?)でした。

魚に限らず、生体の管理は大変だし、コストもかかるんですが、そこは大阪市も無駄と言わずに、何とか頑張って維持してほしかったな~と思う管理人なのでした。
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