子供と歩く大阪散歩ノート

先日、天保山を訪れた時、公園の柵沿いに一面に可憐なお花が咲いているのを見つけました。

「わぁ、かわいい♪」と思って、近づいてパチリ!

ところが、よく見ると、可愛い花の後ろの葉にも茎にも、鋭いトゲがいっぱいで、まるで有刺鉄線みたいで、なんか不気味な雰囲気・・・

観光地の公園だからまだいいとして、住宅地の子供が遊ぶ児童公園だったら、間違いなく駆除が必要なレベルのトゲトゲしさです。

「可愛いと思ったけど、ゴメン!なんか気持ち悪い!!」と、そのままスルーしたのですが、帰宅後やっぱり気になって、「天保山 トゲのある花」などで調べてみたんですが、全然ヒットせず。

実家の母に写真を見せてみると、「あら?なすび?でも、葉っぱが茄子とは違うね~。」という言葉をヒントに、検索してみましたら、やっと見つけました。

その名も『悪茄子(わるなすび)』。「ワル」ですよ、ワル!すごい名前です。

色々検索していたら、ご親切に、写真素材を自由に使わせていただけるサイト様がありましたので、『悪茄子』の説明も含めて、以下で、ありがたく使わせていただきます。

【引用&参考】野に咲く花の写真館 『ワルナスビ(悪茄子)って……。』

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【悪茄子(わるなすび)】という、おどろおどろしい名の植物について

毎年春から秋にかけて、直径2センチ前後の、白や薄紫の可憐な花を咲かせるこの植物。

野に咲く花の写真館さんによると、名付け親は、近代植物分類学の権威で、「日本の植物学の父」とも言われている、牧野 富太郎氏。

可愛いのは花だけで、鋭いトゲをはじめ、果実、そして植物全体に、毒があります。

『ソラニン』という、ジャガイモの芽などに含まれている毒なのですが、 家畜が間違って果実を食べた場合、中毒を起こしたり、死に至ったりする場合があるそうです。

人間でも、調理実習で、ジャガイモの芽の処理が不完全なため、お子さん達が中毒を起こす事案が、何年かに一回必ずあるほど、身近な毒なんです。

日本では、『要注意外来生物』に指定されていて、駆除対象になっているのですが、引き抜いた後に地中に切れて残った根から、また芽が出て繁殖してくるので、一度畑に生えたら、根絶させることが難しい植物なんだとか。

私は、今回初めて知った植物なのですが、農家さんや、牧場関係者さんにとっては、かなり厄介な植物として忌み嫌われている存在みたいで、まさに文字通りの『ワル茄子』です。

まぁ、「悪い」というのは、人間の主観なんですけど・・・

しかし、植物全体に毒があるなら、「誰も食べないのに、なんでこんな棘で防御してるのか?」と、不思議に思って調べてみました。

『ワルナスビ』の英語名は『horsenettle』なのですが、『nettle(ネトル)』というのは『イラクサ』のことで、そういえば、『イラクサ』にもトゲがあったっけな~と思い出しました。(【注】『イラクサ』と『ワルナスビ』は、仲間でもなんでもないそうです。)

ちなみに『イラクサ』自体は、有用なハーブで、私も、産後の貧血がひどい時『ネトル茶』をよく飲んでいました♪日本でも、親しまれている薬草ですよね。

 

そういえば『イラクサ』にもトゲがあったっけなぁ~と思って調べたら、『奈良のイラクサが、1200年の進化の中で、鹿に食べられないよう、他の地域のイラクサよりも特にとげが多くなる、という独自の進化をとげた』という研究結果が目に留まりました。

そうか~!「毒があるから、動物が食べられない」んじゃなくて、「動物に食べられないように、毒やトゲをもつようになる」のかぁ~!と、目から鱗。

まぁ、「鶏が先か、卵が先か」の話になっちゃいますが、とにかく、生き物の「生きる力」というか「可能性」ってすごいですね。

『悪茄子』も、はるか遠い昔は、動物に食べられてしまう存在だったかもしれなくて、種の存続に危機感を感じて、毒やトゲを持ち、地下茎から繁殖ができるようになったのかもしれないのに、それを『悪』と言ったら、ちょっと気の毒な気もしないでもないですね(笑)

もしかしたら、今後あと1200年経ったら、今度は奈良の鹿が負けじと進化して、イラクサの棘や毒を、目からビーム出して無効化してから食べるようになってるかもしれませんよね(笑)

こうして、生き物はお互い切磋琢磨しながら、どんどん進化していくんですね・・・。う~ん。雑草の話から、深い学びになりました。

ということで、当ブログでは、これから、都会の中で生き抜く「雑草」についても、積極的に取り上げていきたいと思います(笑)

我が家の家庭菜園で栽培中の、『ころたん』初公開です♪

今日は、棘と毒の植物の話題でしたので、最後は、ほのぼのとした話題で締めたいと思います。

今年は引っ越して、家庭菜園のスペースができたので、緑のカーテンづくりにチャレンジすることにしました。

最初はきゅうりを植えたんですが、一緒に植えたトマトが50センチ位に成長して実までつけてるのに、全く成長せず・・・

結局、きゅうりを諦めて、二代目として購入したのが、『ころたん』という品種のメロンを栽培してみることにしました。

5月の中旬に植えて、なかなか実をつけてくれなかったんですが、このたび、やっと一つ目の実がなりました。

写真撮影の後、カラスに食べられないように、網状の袋で包んでいたら、その後30分位、手や腕がチクチクと痛くなって大変でした。

調べてみると、メロンの葉には細かいトゲがあるようで、きゅうりは不用意に触ると、手が痛くなるのは、体験済みだったんですが、メロンもなんですね~。

痛かったけど、勉強になりました★

同じ棘のある植物でも、一方はキュートな『ころたん』、もう一方は『わるなすび』。

『ころたん』だって、滅茶苦茶まずい果実だったら、『悪瓜』とか、『エセメロン』とか名前をつけられてたかもしれませんよね(笑)

名前ひとつで、印象が変わるから、人間の主観って、勝手ですよね~(笑)

ちなみに、果実の生育状況ですが、現在、直径7センチ位の大きさで、家族で収穫を心待ちにしています。

でも、この1個しか実がならないんですよね~。やはり、果実関係の栽培は、私のようなド素人には難しいんでしょうか。

苗が480円もしたので、「5個ぐらいは実がなってくれな採算とれへんな~」と、現金なことを考えている管理人なのでした(笑)

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『ころたん』の苗は、毎年5月頃から出回りますので、次の春にチャレンジしてみようかな~という方は、ネット通販で在庫と値段をチェックしておくのがオススメです。

ちなみに私は、お店で余り物になっていた、ビヨ~ンと伸びきってしまった苗を、480円で入手しました。

人気の苗なので、お店によっては、割高な価格で出ているのですが、だいたい3号ポットで500円前後で入手できるはずなので、せっかくなら、お得な値段でゲットしてくださいね。

⇒ サカタのタネ『ころたん』の苗の在庫・価格はコチラからチェックできます。

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